コーヒーおばさんの備忘録

コーヒーと暮らしの話とか

ヅカ★ガール異端公演「セイレムの焔」観ました

どうも、和奏です。

11月が終わるまであと1週間を切っているだと…!←

 

さて。

先月から今月にかけて週末そこそこアクティブだった理由の1つ。ヅカ★ガールさんの「セイレムの焔」を観てきたのでその感想を書きますよ。

ヅカ★ガールさんは7月の「馘切姫 -クビキリヒメ-」以来です。

※割と長文

※若干のネタバレ注意

※上記に関して読後の苦情や誹謗中傷は受け付けません

 

目次

 

キャスト

敬称略にて失礼します。

キリエ………………青海アキ(レティクル東京座)

レベッカ……………片山歩美

マリア………………来栖梨紗

エバ…………………真辺彩加

ミレイユ……………結崎あゆ花(ヤザ・パパ)

ヒルデガルド司祭…かまくらあや(三文姉妹)

ゲルダ………………三森あかね

アベル………………高木碧

ナキエル……………田渕瀬那

ティリエル…………池田三紗

マルカ………………タモリノゾミ(劇団物語研究所)

少女A………………田口真美(サンミュージックプロダクション

サマエル……………鈴木千畝(ステージ・ボンド)

 

以下、ダブルキャスト

リリー………………【暁】谷尻まりあ(オブジェクト) / 【宵】佐藤誠純(大和プロ)

アガサ………………【暁】岡村梨加(ヨハクノート) / 【宵】金子朋未(三木プロダクション

ミカ…………………【暁】小川碧水 / 【宵】鹿島田織恵(ピヨピヨ×××/御手洗倶楽部)

ゾフィア……………【暁】横山未希 / 【宵】小林桜子(劇団なんかやるよ)

レビ…………………【暁】森宮ゆず(戯曲本舗) / 【宵】二宮由衣

イレーネ……………【暁】青木理歩 / 【宵】伊東明

 

所属団体やお名前の漢字など、当パンやフライヤーにて確認していますが間違っていたらすみません。ご指摘いただければ即直します…!

私は宵チームの回を観劇しました( ˘ω˘ )暁チームも時間あったら観たかったなー!

 

感想

"魔女狩り"がテーマ

恐らく誰しも歴史の授業で大なり小なり触れたであろう"魔女狩り"、そしてそこに関連して"教会"、"聖少女"がテーマになってます。あと"百合"◎←

"魔女"とか"聖女"のジャンルが好きな方には間違いなく刺さりそうな内容だと思います。

1冊の手記をベースに過去と現在を行き来する作りになっているので人によっては若干混乱するかも、とは思いました(実際ちょっと理解に時間かかった)

 

今回も舞台美術がお気に入り

前回「馘切姫 -クビキリヒメ-」を観た時も舞台美術が好きだったという感想を書いたのですが、今回もまた然りで。

「馘切姫 -クビキリヒメ-」感想記事はこちらから↓

sra-cafe.hatenablog.com

この時の重厚感ある雰囲気と照明が好きだったのですが、今回も例にもれず雰囲気と照明が私好みでしたね…

 

今回は舞台上が少女達の生活の場になったりレベッカの部屋になったり、かと思えば教会になったりするので基本的に「室内」を前提にした造りなのかなって印象がありました。

ステンドグラス風の照明とか吊るされてるフェイクグリーンとか、何ていうか個人的に"理想のインテリア"に近いというか"真似したい感じ"だったんですよね…◎

 

清らかであることとは

今回登場する少女達(主にダブルキャストのキャラクター達ですね)は「アルテミジア大聖堂」という大聖堂で生活しているのですが。

規律と操を守り清らかであること、というのがヒルデガルド司祭様を始めとする教師陣の教えだと思うのですがその割には実態が…アレー( ˘ω˘ )?っていう。

 

観劇からちょっと時間が経ってるので細かいところの記憶が曖昧なんですけど「大聖堂の運営に対する寄付と"呼ばれる"少女達」っていう構図がね…

仮にあれやそれやがなくても"買う・買われる"に見えなくもないというか。操を守れと教える大聖堂の人達がこれを良しとしてるのが盛大な矛盾だなぁって思いながら観ていた節があります。

後半のネタばらしからも「実際そういうことになっちゃったら呼ばれた側が罰せられる」というのが分かったので少女達不憫だなぁと。そうなってもおかしくない状況に放り込んでるのは司祭様達のくせに、と。

教師達のあれこれも観客には見えるので「規律云々って言うくせして…」な部分もあったり。

何を以て「清らかであること」なのか、とぼんやりながら考える機会になった気がします。

 

それぞれの役について思うこと

それぞれの、とは言いつつも今回も1度きりの観劇なので全員はフューチャーしきれないんですが。

とにかく男女共に美人揃いだった印象があります。その中でも多少思うことのあった役について。

 

キリエ

この作品ではいわゆる"よそ者"として描かれる彼女ですが、彼女が表れたからこそこの地が"当たり前"にしてきた慣習や前提を見直すきっかけになったんだろうなと思っています。やっぱり外部からの刺激って大事。←

メインで絡む相手がレベッカだからなのか、容姿も若干男性寄りの中性って感じだった気がします。"男装の麗人"とは違う気がするけどカッコ良かった…

終盤諸々の謎を解き司祭様達を論破していく様子が迫力に満ちてたなぁと思うのですが、最終的にあの終わり方だと彼女にとっての救いは多分ないんだろうなぁ…って感じです。

 

レベッカ

「馘切姫 -クビキリヒメ-」の時も思いましたがほんとに綺麗な色気を醸し出す人だなと!!

キャストさんのことになって申し訳ないですが第一印象ほんとにこれでした。相変わらず身体の使い方がしなやかで…軽率にSUKI…ってなる(恍惚)

冒頭の女性も歩美さんが演じていたことや後述のサマエルとの絡みなどから「少女Aによって処刑された人の娘なのでは…?」って邪推したりしました( ˘ω˘ )あとエバ先生からはアルテミジア時代に好意を寄せられていたんじゃないかと。

今回割と脳内しっちゃかめっちゃかになりながら観てたので合ってるかは分かりませんが。

 

サマエル

一発殴らせろ感がすごい(非常にパンチのある表現)

あの、うん、観た人は何となく分かるんじゃないかなって思います。あ、梟サマエルは好きですよ←

彼は観る人の立場によって見え方が変わるキャラクターなんじゃないかと勝手に思っています。私の抱いた印象は私が未婚女性の1人だからでしょうし、性別や年齢、またそれぞれの恋愛経験値によって全然違って見えただろうなと。

一発殴らせろと書きましたが彼も実は不憫というか、別の視点で見れば可哀想だったりするんだよなぁと思ったり。

 

少女A

サマエル以上に許し難かった印象がある(主観)

気持ちが分からないわけではないだけにだからこそというか…「自分の衝動で犯した過ちなら自分で責任とれよ勝手に他人様の旦那に横恋慕したんだろうが」って思ってしまう自分の冷たさに苦笑しつつ観ていました。

もちろん逢瀬の間の詳細はこちらの憶測でしかないので、相手の出方が分かればもしかしたら違った印象になっていたのかもしれません。

 

彼女は後世「聖女」として扱われていますが、いやいや自分の責任転嫁のために諸々むごいことしてるからな…これの何が聖女やねん…と思わずにはいられませんでした(^^;

 

ゲルダ

ビジュアル公開の時点で好きだった人◎衣装がどツボ。

アルテミジア側にもキリエ側にも深入りし過ぎない、距離感が心地良い人だなぁと思ってました。後述のミカとのやりとりが好き…

命の尊さが分かる彼女だからこそ最後まで生きていて欲しかったです。

あと純粋に彼女の晩酌に付き合いたい感( ˘ω˘ )私にお酌させて…!笑

 

っていうか終演後にふと思ったけど私男女問わず大酒のみなキャラクター好きになること多過ぎないか…?←

この辺は私の観劇遍歴を見てたら「あの役のことかな」って気付く人もいるかもしれない…笑

 

ミカ

少女達の中では一番私の好感度が高かった子です。ミカみたいな友達がほしいというよりミカと友達になりたい。

不良少女扱いされてますが仲良くなったら一番友達思いなのは彼女だと思ってます。多分本人に言っても認めないんじゃないかと思うけど。

侮辱されて良い気分になる人なんていませんが、侮辱された本人以上に怒ってくれる友達がいるってとても嬉しいことだなぁとなんだかほっこり◎

 

あとこれは本編とは関係ないんですけども。

宵チームでミカを演じた織恵さん、初めて観る方だったのですが当パンでお名前見た時に勝手に親近感が湧きました(ω)理由は諸々の事情もあるので伏せますが。

 

アガサ

THE・優等生って感じの子。良くも悪くも一番アルテミジアに染まってしまった子なのかなって思ってました。

多分少女達の中で一番規律を忠実に守ってる子且つ実はプライドの高い子だと思うので、自分から見て優秀とは言えないのに高評価されてるイレーネは気に入らなかったんだろうなぁと…

 

ふと今までの学生生活を振り返ってみて、私自身はきっと周りから彼女のような人間に見えてたんだろうなと思ったり。

でも私の場合気に入らない子や良く思われてないであろう子には自分から関わりにいくことはなかったので(^^; 、アガサほどの強さは持ち合わせてないなとも思いました←

 

アベル

爽やか好青年って印象だったんですが終盤そういうことか…!と。

サマエルに執着する理由が分かった時に何となく呪詛的なものを感じたというか、あぁぁこうやって諸々繰り返されていくんだな…って漠然と思ってました。

彼が親しくしていた同僚?の人はカイ先生というんですが「"カインとアベル"から文字ったのかな」って一瞬よぎったんですけどこれ邪推ですかね( ˘ω˘ )?

 

アベル役の碧さんは「馘切姫 -クビキリヒメ-」でもお見かけしてるんですが、ガラッと雰囲気が変わっていてすごいなぁと(小並感)

レーテちゃんとっても可愛かったから今回180°印象が違ってびっくり…!

 

まとめ

男女問わず美人揃いで目の保養ではあったんだけど考えることも多い作品だったなぁって思います。

あとやはり1回だけだと全員追っていくの無理があるなと。前回よりだいぶキャストの人数は少ないはずなんだけど(^^;

それでも「馘切姫 -クビキリヒメ-」から引き続き出演されていた方に関しては結構目で追っていた自覚があります。うまく言葉にならなくて上には書ききれなかったけど←

梨紗さん今回も芯の通った美人だけど個人的にはナーガ卿が好きだなとか、ノゾミさんと桜子さん前回は双子だったけど今回は全然接点ないんだなとか( ˘ω˘ )

 

今回は他の予定も重なってなかなか都合がつきにくく、公演期間が長かったから何とか行けたって感じでした。

行けてよかった…!