コーヒーおばさんの備忘録

コーヒーと暮らしの話とか

芸術集団れんこんきすたvol.31「雲隠れシンフォニエッタ」観ました

どうも御無沙汰しております、和奏です。

去年わたあめさんの企画公演の感想を書いて以降更新が止まっていてすみませんでした(><)下書きはいくつか溜まってるんですけどね…

筆が…思うように進まなくて………←

さらにはPCもちょっと…死にかけでして……

 

まぁそれはさておき2019年に入って初めての観劇感想です。

※毎度のごとくそれなりに長文

※そこそこネタバレあり

 

目次

 

キャスト

敬称略にて失礼します。

今回は一部ダブルキャスト、トリプルキャストとなっているので私が観劇した桐組回のキャストのみの表記です。ご容赦ください…!

 

源氏…………中川朝子(芸術集団れんこんきすた)

頭中将………黒崎翔晴(時代絵巻AsH)/山中茂樹

葵の上………小川麻里奈

空蝉…………三浦孔美(YScompany)

六条御息所…新木ひろみ

紫の上………辻真梨乃

朧月夜………生粋万鈴(ハグハグ共和国)

花散里………葛たか喜代

明石…………泉川萌生(劇団一の会)

玉鬘…………いわみりかこ

朝顔の姫宮…前川史帆

 

頭中将に関しては私の観た回では恐らく山中さんだったと思うのですが、お二人とも初めて拝見する方で確証がもてず両名書かせていただきました。

所属団体やお名前の漢字等、当パンおよびご本人Twitter等で確認させていただいていますが間違っていたり記載漏れがあったらすみません。ご指摘いただければすぐに直します…!

 

ちなみに私が観たのは桐組ですがこのほかに藤組、恋組の回があります◎

恋組はオールメールとのこと…時間と財布に余裕があれば観てみたかった(し、観てほしかったって実際言われた)…!

 

感想

源氏物語そのものを深く知らなくても大丈夫

キャストというか役名でお分かりだと思いますが紫式部の「源氏物語」が基になっている作品です。

ですが別に源氏物語自体をよく知らなくても楽しめる作品だったなぁと思いました( ˘ω˘ )

実際私も源氏物語は高校時代に序盤をそろっとかじった程度の知識しかないまま観ていましたし←

ある程度名前とか系図が分かっていればより理解しやすいだろうと思います◎

 

BGMがとても好み

終演後のアンケートにも書かせていただいたのですが。

開場から終演まで使っていたBGMが全て好みどツボでした…!

オリジナル音源というわけではないようなので販売は難しそうだなと思ったのですがそれでも音源が欲しいと思うくらいには私好みでした⁽⁽◝( ˙ ꒳ ˙ )◜⁾⁾

 

誰か1人にというよりいろんな人に少しずつ共感

少なくとも私の気の持ちようというか、観てる間のスタンスはこんな感じでした。

共感した部分は何も姫君達だけではなく源氏の主張の中にもあって「どっちの立場で観てれば良いんだろう」って割と中盤過ぎるくらいまで思ってたほどです←

観る人の性別や年齢、人生経験値によって各登場人物に対して抱く印象が大きく変わってくるんじゃないかなぁと思います。

そんな中でも割とがっつり共感したのは玉鬘だった気がします。この後ビジュアル等も含めて各個人のパートで詳しく書きたいなと思いますが。

 

それぞれの登場人物について思うこと

容姿も性格もバラバラな今回の登場人物達ですが、前述の通りだからこそ少しずつ共感できるポイントがあったというか( ˘ω˘ )

 

源氏

一番最初の台詞を聴いた瞬間に「高山みなみさんですか…?」って錯覚するくらい私のなかではそっくりなお声だったんですけど分かる方いませんか←

 

それはさておき。

気持ちは分かるけど好きにはなれないしふざけんなって思ってしまいました(そこそこパンチのある表現)

TwitterのRTだったか雑誌のコラムだったか元ネタは忘れましたが「失恋で男に開けられた心の穴を別の男への恋で埋めるな」的な内容の文章を過去に見たことがありますが、逆も然りなんだなぁと…( ˘ω˘ )

数多の女性達を(とは言っても1人ずつ)愛した源氏はすごいと思いますし彼のその時の気持ちに偽りはないんだろうと思いますが、結局は別の女性の影を探していて且つ彼自身にその自覚がないから性質が悪いんだよなぁと…苦笑

とはいえそれだけ多くの女性を虜にした分の反動も大きいというか、女同士の嫉妬や憎悪を目にして辟易するのもまぁ分かる気がします。

「女そういうとこあるからな、めんどくさいよね。分かるよ、ウンウン」みたいな←

 

本編にダイレクトに絡んでくるところではないですが短歌に関して頭中将と繰り広げてたやりとりが面白くて好きでした◎

台本なのかアドリブなのか分かりませんがそれにしたって返しの歌が雑すぎる(褒めてる)

 

頭中将

玉鬘と源氏の絡みで突然のパパ感醸してて笑いました。

いわゆる「娘さんを僕にください!」「お前にはやらん!」みたいな雰囲気が…いやそんなやりとりは実際にはしてないけども…

 

私のなかでは"源氏ほどこじらせてないけどそれなりにイヤな感じの男性像"って解釈なんですけど分かる方いますかね…

もちろん時代的な部分が原因っていうのもあると思うんですが、色々あぁも露骨だとね…

 

葵の上

芯がしっかりしてそうというか、凛とした強い美しさがある人。

すごく色々言いたそうなのに肝心な時に言葉にできずにいるのめちゃくちゃ不器用だなぁって思います。そしてめちゃくちゃ分かります(真剣)

だからこそ素直になるって大事だなぁとも思うし彼女自身がそう思っていた矢先に呪い殺されてるのが不憫でなりませんが、だからってその他大勢の姫君を見下して上から物言って良いわけじゃないぞーとも思ったり。

だって彼女が元から素直にしてれば源氏は他に靡かないifがあったかもしれないわけだし…ねぇ…?←

 

空蝉

見た目からもう「好き…」ってなる感じの人でした(私信)

みんな"人妻"ってワード好きね…っていうか源氏、あんた他人様の奥様に手出すんじゃありません!!←

確か姫君達の中で唯一壇上で源氏に衣を脱がされておりました。

彼女の名前の由来につながる部分なのでそりゃ描かれるよなぁと思うのですがそれにしたってお戯れが過ぎるぞ源氏よ( ˘ω˘ )

 

とまぁこんな感じで終始色っぽい空蝉ですがOPダンスの時の笑顔がアイドル級に可愛いのでギャップがすごいです◎

 

六条御息所

お声がとても落ち着いていて大河ドラマに出てくる女性っぽくて素敵でした(語彙力)

姫君達の中でも年長者らしい振る舞いというか、割と全員の和を保とうとしてたように見えますがその実葵の上を呪い殺してしまった張本人なんですよね彼女…

っていうのが明るみに出てから彼女なりにけじめをつけてて潔いなと一瞬思ったのですが、ふと「頭中将に暴露されなかったらあの後どうするつもりだったんだろう」と思ってしまい…

やっぱり一番狡猾かもしれない…!

という解釈に私のなかではなっています(^^;

 

終演後のお客様人気がすごくて移動するにも身動きの取りようがなく「わぁ…すごい…」って思っていたのはここだけの話です。笑

 

紫の上

一番"籠の中の鳥"状態だったんだろうなぁって感じの人。

これも例によって源氏が無自覚(←)なので、最後に彼女から言われた言葉は彼にとって予想もしてなかったでしょうし心外だっただろうと思います。

でも紫の上からすれば自分ではない誰かを重ねられてると思うわけで…

名前の由来を聞いて思わず源氏の首に手をかけてしまうのも当然だよなぁと思った次第でした( ˘ω˘ )

 

朧月夜

割とあけすけに何でも言っちゃう系美人。きっと素直で嘘がつけないんでしょう。

六条様に窘められたり葵の上とバトったり、図々しいところもありますが最後はきちんと正妻の葵の上に声をかけ背中を押す辺り立場を弁えてるなぁって思いました◎

友達でこういう子ほしい。

 

いきまりさんは一昨年観に行ったガラ劇さんの「人魚秘め」でもお見かけしてるのですが、安定してアドリブが面白いなって思います٩( 'ω' )و笑

姫君達が集まってる時に小ネタをはさんでくるのは大体彼女だった気が。

 

花散里

色気とか可愛さとか、そういうのとは全く違うベクトルの美人…っていうかもはやママ。

源氏がオギャりたくなるのも納得です( ˘ω˘ )

源氏自身も彼女には色事よりもいたって普通の何でもないことを求めていた気がしますし、彼女自身もそれを分かっているんだろうなぁって感じのやりとりでした。

 

ちなみにたか喜代さん、当パンよく見ると恋組の方にもお名前があって。

恋組がオールメール…オール、メール…?ん?男性…!?ってなりました。いやまぁ確かに女性にしては低めのお声だなぁと思っていましたけれども。

振る舞い的にも年長者だと思っていたので何の違和感もなく女性だと思っていました…俳優さんってしゅごい…

 

明石

素朴で謙虚な可愛さが魅力的な人だなぁと思います。

葵の上以外に源氏の子を産んだのが彼女だけっていうのが何とも言えない気もしますけれども…

彼女なりに子育てその他諸々思うところはあるのでしょうが、それでも紫の上を気遣えるのが彼女の性格なのかなぁ。

 

玉鬘

他の姫君達が大体ロングヘアをまとめたりしているなか、唯一ショートヘアなのが個人的にとても好みです◎

源氏との関係性が他の姫君達とはちょっと違うからこそ見えてるものがあるというか、結構核心突いてる気がします。

「男に愛されることが女の幸せなんだから慎ましくしていろ(要約)」って言われた後の切り返しが非常に私の言いたいそれで圧倒的感謝でした…私も彼女くらい言い返す勇気と精神力が欲しい…

 

個人的に女の子っぽいりかこさんを久々に見た気がしてとても新鮮でした。

可愛いけど芯が強くてとても推せます、玉鬘。

 

朝顔の姫宮

源氏との距離感が一番ピンとこないっていうと語弊がありますが、

考えれば考えるほど正解が遠のく気がする人だなぁと思います。

 

文通だけのやりとりが長すぎたあまりに源氏の理想ばかりが高くなってしまったんじゃないか…と私は思ってます。

一面しか見えないと残りの部分を自分の都合よく想像してしまうアレと同じかなと。

最近読ませていただいているブロガー様の言葉を借りるなら源氏が"勝手に期待して勝手に裏切られた"って感じなのかなっていう…

 

まとめ

総じて雅やかなお話且つ空間でした!何度でも言いますがとても眼福⁽⁽◝( ˙ ꒳ ˙ )◜⁾⁾♡

個人への感想が若干尻切れトンボみたいになってしまってアレなのですが私の中の語彙力が限界でした…申し訳なさ…

 

個人的に要約版でも良いから源氏物語ちゃんと読み直したいなぁと思ったりしてます。

図書館に行ったら読みやすいやつあるかなぁ。

 

最後に公演フライヤーの写真ぺたり◎

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デザインがもう既に好きなんだよな…