TEAMワンクレスト第2回公演「夕闇のルーツ」観ました
どうもこんにちは、和奏です。
今年の秋は舞台三昧だなぁと思っていたり。
先日観てきたTEAMワンクレストさんの「夕闇のルーツ」のざっくりした感想とか書きますよ。
先月のTEAM海賊さん同様初めましての劇団さんです。
※割と長文
※若干のネタバレ注意
※上記に関して読後の苦情や誹謗中傷は受け付けません
目次
キャスト
敬称略にて失礼します。
- 御池年己……小山博之(TEAMワンクレスト)
- 万木和人……森山幸央(TEAMワンクレスト)
- 粟井…………川上勇馬
- 馬場信治……キハラアユム
- 木村愛実……小林涼花
- 佐伯ララ……漆畑美来
- 六角亜希子…瑠河黄千
- 沼田豊………井上雄仁(プランダス)
- 堂島緑子……いしいみほ
- 渡辺良則……関信豊(株式会社PuR)
- 颯太…………三浦浩一
- 楓……………清水彩可
お名前や所属団体など当パンやTwitterで確認していますがもし記載漏れや漢字間違いがあったらすみません…!ご指摘いただければ直します…!
感想
「あれ伏線だったんだ」感
開演前にあらすじは見られるので、ひと通り読んでから観てたんですが。
「今のこのシーンはどういう解釈で観てれば良いんだろう?」って思ってた部分がほぼ伏線として後々綺麗に回収されていくのが非常に気持ち良かったです◎
後で振り返った時に「あれがあの部分の伏線だったのかー!!!」ってなるのも謎解きしてるみたいで楽しい。
どことなく漂い続ける不穏な空気
初っ端の万木くんと粟井さんの2人が会話してるシーンの時点で既にちょっと不穏というか、兎にも角にも粟井さんが胡散臭すぎて…!(褒めてる)
ボーっとしてるとただ"どこにでもいるフツーの人達が日々を過ごしてる"ように見えるんですけども。
そもそも彼らのいる世界が"普通"じゃないですし、彼ら自身どうして自分がこの世界にいるかも分からない、"普通"の日常に戻る方法も分からないってなったらそりゃその時間が長引くほど不平不満・不安も募るってもんです( ˘ω˘ )
最終的にほぼ全員元いた世界に戻っていきますが、それだけで綺麗に終わらせない辺りがこう…ね…←
絶妙に後味悪くて薄気味悪いな!!!って思います(褒めてる)
「たられば」はあくまで「たられば」でしかない
「あの時こうしていたら」「あの時ああすれば」。
今回の舞台って誰でも一度は考える"if"についてのお話なんですけど、結局は「あの時こう選択した事実は変えられないんだから変に捻じ曲げちゃだめよ」ってことなんだと思います。
捻じ曲げてしまった人も劇中には存在したのですが、その反動というか代償というかは結局自分に返ってくるって台詞もあったので…
納得はしたんですがどことなく呪詛的だなぁって思ったりもしました。生霊とかも周り回って負のエネルギーになって返ってくるし、あれと同じような感じかなぁと←
全員ビジュアルが"普通"
良い意味で登場人物の見た目が本当に普通で分かりやすくて。
主人公の御池さん(劇中では"ねこさん"って呼ばれてますが)は「こういう疲弊しきったサラリーマンいるよね」って感じだし愛実さんも「いますねーこういう恋愛体質なちょっとギャルっぽいお姉さん」って感じだし。
沼田さんに至っては一番最初に登場した時「機械強そうだなー、でも服装…何してる人なんだろ…うーん…ニートかな???」って思ったんですけど(失礼)当たらずとも遠からずみたいな感じの人でびっくりした記憶があります(^^;
基本的に無愛想で怖い人って印象だったんですが結構表情豊かというか、根は良い人って感じが滲み出てて憎めないお兄さんでした。
あと六角さんも普通の真面目な女学生なんですけどなんであんなに他人に対して当たり強いんかなって思ってたらラストになかなか重めのカミングアウトでいたたまれなくなりました…
見た目が普通だと親近感が湧くというか、自分のこととして置き換えて考えやすくなる気がします。
現実からかけ離れたお話も好きですが、こういうリアルに近いお話も好き。
まとめ
総じて面白かったです◎
場面的に感情が高ぶってぶつかり合ってるところもあったりして、最前で観てると「ひぇっ」ってなる部分もあったんですけど(声荒げるシーンとかフツーに怖かった)感情的になった時の人って大体こういうものだよなぁって感じで。
フライヤーとチケットの写真ぺたり◎
赤×オレンジ×黒のコントラスト綺麗だなー。
ちなみに今回の劇場、最寄駅は7月に観た「銀河鉄道の夜 -露-」と同じ阿佐ヶ谷なんですが出口が真逆で「阿佐ヶ谷も小劇場多いんだなぁ」って思ったりしました。
銀河鉄道の感想にはこちらから飛べますので気になる方がいましたらどうぞ↓
ザムザ阿佐ヶ谷は地下なんですけど今回のシアターシャインは地上だったんですよねー。
どっちも階段が割と急なんだよなぁ…