劇団わたあめ工場10周年記念公演「Oz1526」観ました
非常に焦る夢を見て朝4時半に起きた和奏です。
週の初めからこんなんで大丈夫なのか私よ…
それはさておき。
わたあめ工場さんの10周年記念公演、先日感想をアップした「ノアノ箱」に続き「Oz1526」の感想をば…!
※かなり長文
※部分的に細かいネタバレあり
※上記に関して読後の苦情および誹謗中傷は受け付けません
目次
キャスト
敬称略にて失礼します。
- リース・エミネント・ヒューマノイド…天音(ケンサンエンターテインメント)
- ノア…………………………………………濱田侑香里(わたあめ工場)
- サラミ………………………………………河合国広
- チキン………………………………………飯原優(ACTOR'S TRASH ASSH)
- ビルカ………………………………………中山ヤスカ(-ヨドミ-)
- レベッカ……………………………………七味まゆ味(柿喰う客/七味の一味)
- ジャック……………………………………風間庸平
- グリンダ……………………………………福田朱子(ブルースカイウォーカーズ株式会社)
- クレイ………………………………………矢作洋
- ココ…………………………………………我那覇ひろの(シャービィ☆シャービィ)
- サラ…………………………………………せんばななみ(わたあめ工場)
- メアリ………………………………………藤原真奈実(わたあめ工場)
- ゴグ…………………………………………政野屋遊太(WESSAP)
- ピスト………………………………………村田諒人
- ファル………………………………………三枝聖
- レディ………………………………………莉月まゆ(わたあめ工場)
- フォーツ……………………………………齋藤雅樹
- セブト………………………………………飯田義樹
- ナックス……………………………………井上雄仁
- リーファ……………………………………山下りぉう(わたあめ工場)
- ゲイト………………………………………須佐光昭
- キーパー……………………………………卯木祐矢(わたあめ工場)
- 惑星Ozの住人 ……………………………杉山尊生(劇団四桜者語)
- 惑星Ozの住人 ……………………………小泉緒(劇団茶番)
- 惑星Ozの住人 ……………………………酒井颯斗
- 惑星Ozの住人 ……………………………高橋司(タイムリーオフィス)
- 惑星Ozの住人 ……………………………中島咲紀(Rabbithole新宿)
- 惑星Ozの住人 ……………………………増島彩華(室生春カンパニー劇団風の森)
所属団体は公演期間当時のものです。
公式パンフレットにてお名前など確認していますが、万が一漢字間違いや表記漏れなどありましたらそっと直すのでご指摘いただけると幸いです…!
感想
再演を観たからこそより初演が観たくなった
まぁ、叶うことのない願望なんですけど←
私事ですが「Oz1526」初演当時は日本を離れておりまして、公式ブログを見たりTwitterのハッシュタグ企画を追ったりするぐらいしかできず非常に歯がゆい思いをしており…
「何故今日本にいないんだ私は…!」と思っていたので、今回再演という形で作品が観られたのはとても嬉しかったです◎
が、再演を観たからこそ「初演を観ていたらさらに別の発見や違いを楽しめていたかも…」と思ったりもして。
何せ初演の時に出演していた一部のキャストも今回いらっしゃったのでね…配役の違いとか衣装・小道具の違いとか、実際にこの目で初演も観ていたらより違った印象になったのかなぁとやはり思ってしまいます…!
惑星Ozはどうなっていくのか
"魔女達が処刑された惑星Ozに残ったものは本当に住人達が望んだものですか?"っていう問いかけが含まれているように感じたんですけれども…
「あの展開だと支配者がレベッカ様からサラミに代わるだけだよなぁ…」と思ったし、それで住人達は満足するの?本当に???って訊きたかったです。
まぁ最初こそ平和的に治めていくんだと思いますが、遅かれ早かれ革命前の惑星Ozの二の舞になるような気が…(バッドエンド脳)
登場人物達について思うこと
リース・エミネント・ヒューマノイド
ぴょこぴょこちょこまか動いてるのがめちゃくちゃ可愛かったしサラ様がお着替えさせた後のお姿がグッジョブ以外の何物でもなくて頭を抱えそうになりました( ˘ω˘ )
手のひらサイズのリースが職場に欲しいです…締切前とかに「早くやらなきゃダメじゃない!ギリギリよ!!」とか急かしてくれたらめっちゃ仕事する気がします(お黙り)
リース博士自身のクローンであり、且つ不時着の影響で感受性豊かになった姿をノアが異常と判断したことを踏まえると元々のリース博士は自分自身の感情にかなり蓋をして振る舞っていたんだろうなぁと思った次第です。
自らのクローンを乗せた宇宙船が不時着することや、不時着した先で自らの遺伝子を組み込んだ新人類に出会うことは彼女も想定していなかったんだと思うので、引き継ぎが迫った自身のクローンが最終的にあのような行動に出たのも想定外であり仕方ないことだったのかなと思います。
ノア
常に冷静沈着で完璧なアンドロイドって印象が非常に強くてびっくりしました。見た目的にも所作的にも記念公演3作品の中では一番"ロボット"感が強かったと思います。
メインのやりとりが進んでいる脇で他の登場人物達と細かいやりとりをしていた印象があったのでじっくり堪能したかったのですが、何せ「Oz1526」単体で観られたのも1回きりだったのでね…なかなか厳しかったですね…(^^;
"意思を持ったAIが一番やばい"的な作品ってちょこちょこ見かける気がするんですがノアも然りなのかしら…と思いながら観ていました。
リースの傍らで彼女の計画を支えてきた自負があればあるほど"傍にいるべき存在は自分"的な解を導き出して、邪魔になる存在をじわじわ排除していくようになるのかなーと…
サラミとの最後のやりとりも結構マウント取ってる気がするというか、「"抜け殻状態のリース様の傍にいても貴方にできることはありません"って暗に言おうとしてない???」って思うんですがこれは考え過ぎでしょうか…苦笑
サラミ
「知識はないよりあった方がもちろん良いけどさぁ…」ってなりました。
もちろん"自分で考える力"とか"根拠になる知識"はあるに越したことはないと思うんですが、知識を得る前のサラミがダメダメ(←)だったかと言われるとそうは思えなくて。
サラミを作った北ノ魔女サラがどうして彼を国のはずれに捨てたも同然で放置していたのか真意は分かりませんが、少なくとも彼女が元のサラミを肯定していたらもっと別の未来があったんじゃないかなーと思います。
やっぱり子供にとって親って絶対的な存在だと思うのでね…(何の話)
ところでサラミに関しては観た人が大体"「アルジャーノンに花束を」かと思った"って仰っていたのですが私は肝心の「アルジャーノンに花束を」が分からないので(←)、調べて手に取ってみようと思います◎
チキン
元の彼をそのまま肯定してもらえていたら…とサラミの次に思ったキャラ。最期が悲しすぎて泣きました←
初演でサラミを演じた優さんが今回チキンを演じてるってなんか…良い意味で「うわぁ…」ってなった次第。
「チキンの持ち合わせていた魅力はたくさんあったけど、どれも"メアリの求める強さ"ではなかったのね…そしてメアリのことは1回でも失望させたらいかんのね…」というのが彼らの関係性の全てだったような気がします。
薬の効果といえど最後に自分の元へ向かってきたチキンを見てメアリがほんの少しでも彼を認めていたら、少なくともあそこまでチキンが暴走することは避けられたんじゃないかとどうしても思ってしまうんですよね…
個人的には戦うことだけが強さではないというか、"相手を傷つけない強さ"というのも考え方によってはあると思うんですけどね…
とはいえもう少しやり方があったはずというか、あからさまに逃げたと分かられてしまったのがまずかったんじゃないかなーと思いますが(^^;
ビルカ
再演で追加になったキャラクターですが、カッコ良すぎて「ウワァァァ」ってなりました…
そりゃーメアリのお気に入りになるわけだよ…
チキンに憧れを抱いていた時期があったという趣旨の台詞があったと記憶しているのですが、"憧れの存在が自分に恐れおののいて逃げた"と分かったらまぁ落胆するよね…とも思うので何ともいえない気持ち。
あくまでも私の憶測ですが、彼女としては一度でも憧れの存在と対等に渡り合えたらそれだけで満足だったんじゃないかなぁという気もするから「そういう意味ではビルカも不憫よね…」と思います。
東西南北ノ魔女達
四者四様に個性が強くて「Oh...」ってなったのですがビジュアルが一番好きだったのはメアリでした◎
多分メアリのアパレル商品が物販に出てたら買ってた(真顔)
メアリといいレベッカ様といい、リースに対して喧嘩腰なのは何でや…と最初は思っていたのですが中盤に彼女達とリース博士とのつながりが分かった時に「なるほどね」って思ったし、"失敗作は処分する"っていう思考につながるのも納得でした。
でもリース博士が被検体たる彼女達を捨ててしまったのってほぼ事故というか手違いですよね…?(1回しか観てないので認識がずれてたらアレですが)
リースのクローンにその時の記憶も引き継がれていたら違ったのかなと少しだけ思いましたが、彼女達自身が"捨てられた"と解釈するのは変わりないだろうからやっぱり穏やかに対話するのは厳しそうだなと思い直しました←
ジャック
穏やかジェントルマン過ぎて「こりゃグリンダじゃなくても恋に落ちる乙女おるやろ…」と思った私が通りますブーン⁽⁽◝( ˙ ꒳ ˙ )◜⁾⁾←
もしグリンダがレベッカ様を始め3人の姉達から嫌われていなければ普通に祝福されたんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうね。
子供を持った経験もなければ自分が大切にしていた誰かが自分の身内と恋をするなんて経験もないので「レベッカ様、その当時どういうお気持ちだったんですか…!」って素直に訊いてみたいです。実際訊いたらシバかれそうだけど。笑
サラミが知識を得て革命を起こす動きを見せた時点で多少の懸念はあったのかなぁと思うので、グリンダの処刑さえなければ革命が終わった後もサラミの隣で彼を支える存在でいてくれたんじゃないかと思ってしまいます。
というかそういう世界線に生きるジャック達が見てみたかった…
クレイ&ココ
ビルカと同様に再演から追加になったキャラクターですが、ルッキズムというか"見た目による差別"をこう表してくるか…ってなった2人でした。
唯一の居場所というか、そのままの自分を受け入れてくれた人を失う絶望感は計り知れないよなぁと思います。
しかもこの2人からすれば"グリンダを慕っていたはずの鴉や鼠達が彼女の処刑を希望している"状態だと思うので尚更ですよね…まぁ彼らの不安を煽ってそう言い出すように仕向けたのはレベッカ様なんですけども…
グリンダを失った2人はその後どうなっていくんでしょうね…もし私が2人と同じ立場だったらもう他人を信じられなくなるし、最終的に自死を選びそうですが…←
荒クレ者ノ鴉
ビジュアルがツボ過ぎて初公開当時スマホ持つ手が震えていたのは記憶に新しいです( ˘ω˘ )笑
ヤンキー感というか、やかましさとカッコ良さが共存してるのずるいなって思います←
リースと出会ってそれぞれに名前をもらって懐くのが可愛すぎたし、リース達のピンチには駆けつける辺り義理堅くて推せるし「何なの…(天を仰ぐ)」ってなりました( ˘ω˘ )笑
先日2k540にて行われたわたあめ工場10周年イベントの展示ブースでファルシオンだけ持たせていただいて軽く素振りなんぞもやってみたんですが(←)、本当に結構重くて「これ片手で持って振り回してたの…すごいな…」って思った次第です( ∵ )
始マリノ鼠
「いや、可愛すぎない???」ってビジュアル公開の時点で声に出しました←
主にナックス推しなんですが、未だに二言目には「ナックス可愛いしんどい連れて帰る(ここまでひと息)」しか言ってなくて我ながら語彙がなさ過ぎるな…ってなってますㄟ( ・ө・ )ㄏ
リースと出会ってそれぞれに名前をもらった後、4人で肩組んで踊ってるのが可愛すぎて頭を抱えました。
彼らもリース達が心配で北ノ国までついて行っちゃったり、傀儡だらけの館でリース奪還のために突撃したりと「鴉の4人とは方法こそ違えどめっちゃリース達に尽くすじゃん…!怖がりなはずなのにやるぅ…」と思った次第です◎
ゲイト&キーパー
レベッカ様のお傍に控える鼠の2人なんですが、絶妙な社畜感というか中間管理職感というかがすごくて「人間だったら胃薬手放せないんだろうな…」とか思ってました←
ゆーやさんと須佐さんのハモリがめちゃくちゃ綺麗で好き過ぎた(真顔)
「働かない奴隷は処分対象です!」とかバッサリ言い切ってまじで鞭打ちにする辺り、レベッカ様の忠実な部下っぽいよなぁと思っていたんですが、サントラCDで彼らの歌をよく聴いてると一番最後の
"魔女様の言いなりさ"
ってフレーズが結構しんみりした歌い方に聞こえてきて「実はこの2人も自分で考えて行動したいと思ってたんか…?」と邪推してみたりなどしました。
まとめ
相変わらず支離滅裂というか、何が言いたいんだか分からないとっ散らかった感想になってしまって我ながら頭を抱えています←
読みにくくて申し訳ないです。
カーテンコールの写真は割と綺麗に撮れた自信があるので、主演且つヒロインなリースと個人的に好きな構図で撮れたチキン&ビルカのお写真貼っておこ◎
(Twitterにはそれぞれアップ済みです)
この"少女感"溢れるリース可愛いが過ぎるしチキン&ビルカはそれぞれの表情に関係性が出てる感じがしてお気に入り( ˘ω˘ )
ほんとはノアもナックスも写真に収めたかったんですけどね…私の座席との相性が悪かったよね…!←