屋根裏の庭 vol.3「ラピスラズリの裔」観ました
遅めの夏休み(1日だけだけど)取りました、和奏です。
今月初め、ヅカ★ガールさんつながりで屋根裏の庭さんの「ラピスラズリの裔」を観たので感想をば◎
※そこそこ長文
※堂々とネタバレ注意
※上記に関して読後の苦情および誹謗中傷は受け付けません
目次
キャスト
敬称略・所属団体略にて失礼します。
今回は全員Wキャストなので、お名前の前に各チーム名を付けています。
- <<不幸>> な姫君…【珊瑚】小林桜子 / 【真珠】兎宮あんな
- 侍女/絵描きの妻…【珊瑚】栗原雅美 / 【真珠】福田沙織
- 水の乙女……………【珊瑚】石黒乃莉子 / 【真珠】片山歩美
- 旅芸人/絵描き……【珊瑚】太田ナツキ / 【真珠】小口美雪
私は【珊瑚】チームの回を観させていただきました。
これだけ出演者が少ない作品を観ること自体が久々な気がすると言いますか、ウン…( ˘ω˘ )
お名前は当日パンフレットにて確認しておりますが、万が一漢字間違い等ありましたらそっと直しますのでご指摘いただけると…幸いです…←
感想
短時間でギュッと内容の詰まった作品
今回の作品、上演時間が40~45分。
私が今まで観てきた中ではかなり短時間の作品なんですけれども。
観終わった時の満足感というか「あ~~~がっつりお芝居観た~~~!」っていう感じがあったにも関わらず時計見たら45分しか経ってなくて「???」ってなりました。
「私はタイムリープでもしとるんか???」ってなった(真顔)
それくらい中身が濃かった証拠だと思います◎
初・フェイスシールド装着
私にとってフェイスシールドを着けるって初めてのことでして(^^;
ご時世的にも感染対策が叫ばれる状況ですので、こういった対策は当然するべきなんですが。
「それなりに暑いしこれとは別にマスクも着けてるし、熱気で曇らないかしら…」という不安が開演前はあったんですけれども、"目の粘膜保護"が目的のフェイスシールドなので多少角度の調整ができ、最初から最後まで一切曇らず観ることができました◎
先日Twitterにて観客を含む関係者の感染は確認されなかったという報告がされたこともあって「対策がちゃんと結果につながったんだなぁ良かったなぁ」と思いました。
"不幸であること""幸せであること"とは
幸か不幸かって結局その人の価値観次第だから傍から見ていて不幸そうでも本人は幸せだったり、はたまたその逆も然りよねっていうのが率直な感想でした←
桜子さん演じる<<不幸な>>姫君はパッと見の印象だけではすごく不幸な女の子だなと思います。
だって…ねぇ?声が出せないから自分の意思もどこまできちんと伝えられるか分からないし、物理的に身体欠損(後天性)もあるし…
と、ここだけ切り取るととんでもない世界ですが、"1人が代償を払い続けることで多くが救われる"的なやりとりが交わされてもいたので、俗に言うトロッコ問題のような問いかけをされている気にもなりました。
登場人物達について思うこと
<<不幸な>>姫君
パッと見赤ずきんちゃんみたいな衣装が可愛い◎
「散々いろんなものを奪われてきてるのにまだ失わないといけないんかこの子は…」と思いながら観てましたけれども。
自分の言葉で伝えられないからこそ表情だったり咄嗟に体が動いていたり、っていうのがとてもナチュラルで、違和感ないのがすごいなぁと思ってました。
水の乙女と言葉を交わす時だけは声も出せるし体も自由に動かせる、という感じだったのであの空間は水の乙女が作り出している別空間なのか、彼女自身の夢の世界なのかなぁと思うんですが。
どちらにせよ本来は快活で好奇心旺盛な女の子なんだろうなと( ˘ω˘ )
旅芸人と一緒に外の世界で幸せになってくれ…←誰
侍女/絵描きの妻
クラシカルメイドっぽい衣装が大変上品で素敵でした…!
彼女が<<不幸な>>姫君に知識や教養その他諸々を教えてきたからこそ、姫は自分なりに「何が"幸福"か」を判断できたんだろうと思うんですが「"後から奪われるなら知らない方が良かった"と思うこともきっとあるよな…」と私は思ってしまうので(^^;
何ていうかそういう意味では罪深い人だなぁと思ったりもしました。
結論から言うと旅芸人の異父兄妹?になるんですかね?(理解が追いついてない)
彼女の立場から見れば水の乙女と水の乙女に育てられた旅芸人というのは彼女の母の人生を狂わせた存在なんだろうなと思うので、旅芸人に対して若干当たりが強いのも納得だなぁと思った次第←
最終的に旅芸人に姫を託したのはどういう心理だったんでしょうかね…ずっと考えてるんですけど私の中でうまく咀嚼ができなくて悔しい(真顔)
絵描きの妻としては水の乙女とバトる場面もあったので、そこも見どころだなぁとは思ったんですけれども。
ぶっちゃけ「水の乙女の方から絵描きにすり寄っていったワケじゃないしなぁ…そこで絵描き本人に詰め寄ることができない辺りが惚れた弱みってやつなのかなぁ…」と思いながら観ていたりしました←
いや分かるんですよ?絵描きのために尽くしたその気持ちはめちゃくちゃ分かるんですけど!
「"そこまでしろとは言ってない"とか抜かされたらそれまでやん…」とか思ってしまうしそれこそ私が水の乙女だったら「いやそんなん私に言われても。家の中でやり合ってくださいよ」的な返ししかできないなって思うんですよ…申し訳ないけど…
水の乙女
美人…!
「真っ白なドレスとパールのアクセサリーも似合うんですね乃莉子さん…(キュン)」ってなった私が通ります⁽⁽◝( ˙ ꒳ ˙ )◜⁾⁾ブーン
いつかお写真撮らせてください←
乃莉子さんの声が私はほんとに好きなんですけど(馘切姫の時ぐらいからずっと言ってる)今回も麗しいお声で…最高だなって…思ってました…( ˘ω˘ )
姫と会話してる時と絵描きや絵描きの妻と会話してる時とで声色とか口調が結構違うので、その空気感に圧倒されるというか、引き込まれていく感覚がありました。
本当に綺麗なものって思わず触れたくなりますが、いざ触れようとすると躊躇するというか、こちらを怯ませる何かがあると思うんですけれども。
そういう"怖さ"が見え隠れする人だったなぁと思います◎
旅芸人/絵描き
いや顔が良い。スタイルも良い。声も良い(真顔)
ナツキさんは昨年のイヴプリで初めて拝見した方なんですが、この方も写真撮りたい欲求をかきたてる方ですね…( ˘ω˘ )
私欲はさておき。
「当パンの紹介一番最後だけどメインヒーローじゃん…?」と思ったんですが私だけじゃないですよね…?え、だってタイトルの"ラピスラズリ"って瑠璃色でしょ…?瑠璃の民の末裔ってことじゃないの…?
"国民"であれば目を背けたいであろう内容(しかも自分のルーツに多少なりとも絡むもの)の話をその国の姫相手にするってなかなか勇気いりそうだけどなぁと思った次第。
まぁその過程を経てこそのあのラストだとは思うんですが。
瑠璃の民からも彼らを遠ざけてきた人々からも受け入れられない、居場所がないっていうのは本当のところでは本人にしか分かりえないしんどさだろうなと。
分かる人がいるとすれば同じ境遇を経験したことのある人。
だからこそ"国民"だけど唯一"他の国民とは一線を画す"姫君と一緒に生きることを選んだのかなと、私の追いつかないなりの解釈をしてみたり( ˘ω˘ )
最後の「お誕生日おめでとう」で勝手に鳥肌立てていたのはここだけの話←
まとめ
登場人物もそんなに多くないし公演時間も短めだったのにとても濃いものを観たなって感じでした…!
時間が許せば真珠チームも観たかったー…
今回物販はお財布事情によりやむなく遠慮したのですが、チェキ然りフォトブック然りとても魅力的だったので「次観る時は予算多めにしよ…」とひっそり決意した次第です。笑